結婚している夫婦の間では、互いに「貞操義務」があります。

　この義務に反して、既婚者が浮気をすることを「不貞行為」といいます。夫婦間の信頼を裏切る行為ですので、浮気された側としては、精神的被害を被ります。もちろん、浮気をした夫又は妻に対して、離婚請求をする理由にもなりえますし、慰謝料請求をすることもできます。

　しかし、そういう裏切りを受けた方の多くは、「何よりも許せないのは、浮気相手だ」とおっしゃいます。夫婦がすでに事実上の離婚状態にあったり、不貞行為がもっぱら夫や妻の主導のもとに行われた場合などの例外はありますが、浮気相手（不貞行為の相手方）に対して、慰謝料請求をする途があります。